「知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門」レビュー

書籍について

タイトル 知識ゼロからのビットコイン・仮想通貨入門
著者 廣末紀之
発行日 2018/01/10
ページ数 127ページ
価格 1300円
Amazon http://www.amazon.co.jp/dp/4344903293

概要

2017年は仮想通貨元年などと言われていたのに、ブロックチェーン含めその周辺に無関心なまま過ごしてしまい、ITエンジニアとしてこれはアカンと思い、薄くて内容もラフそうな本書籍を購入。

内容の難易度は軽めで、コンピュータに縁がない世代だと難しいが、非エンジニアでもすんなりと全容を把握できる程度。

題の通り、ビットコインをベースとした内容になっているが、基盤技術となるブロックチェーンについてもやや技術的な面も含めて解説されている。ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)についても少なからず触れられているので、ビットコイン自体には関心がないという人でも問題ない。

ページ数が少ないこと、大きな図が多いこと、同じ説明を繰り返してること(重要ポイントだから?)から、累計3時間弱で読了。

序章 ビットコイン・仮想通貨 これだけは抑えておきたい7つのポイント

「仮想通貨に言うほど興味ないけど最低限知りたい」みたいな人はここの7ページだけ読んでおけば最低限話題に困らないレベルには慣れる。7つのポイントはざっくり言うと以下の感じ。

  • ビットコインはインターネットで使える仮想通貨のことだよ
  • 国や銀行が関与する円やドル(法定通貨)とは別物だよ
  • ビットコインは非中央集権型(管理者が存在しない)だよ
  • 取引データを承認(マイニング)してビットコインの維持管理に貢献した人には報酬が貰えるよ
  • ブロックチェーンの元となった論文を発表したのはサトシ・ナカモトという謎の人物だよ
  • 日本は世界的に見ても仮想通貨に許容的、積極的なほうだよ

以降の章では、主に上記のポイントについて深掘りしている

PART1 誰がビットコインを作ったの

ブロックチェーン及びビットコインがどのような経緯で生まれたのか、生みの親とされるサトシ・ナカモトとは何者なのか、どうやって維持しているかについての章。

サトシ・ナカモトの正体不明感はロマンを感じる。

PART2 発行の仕組み、安全と信用とは

主にブロックチェーンの技術的な仕組みの章。ITエンジニアにとってはここが一番面白い章で、そうでない人にとっては頭を悩ませるかも。

取引の承認をどうやってるのか、承認の仕組みは安全なのか、脅威は無いのかなど

PART3 どこで補完し、どこで現金と交換する?

実際にビットコインを購入したい人にとっては最も大事な章であり、私のように技術的なほうに関心がある場合はそこまで興味がない章。

口座はどうやって作るのか、どうやって売買するのかなど。

PART4 私達の生活はどう変わる

ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)にはどのようなものがあるのか、何故800種もの仮想通貨が生まれるのか、国ごとの仮想通貨に対する扱いはどうなってるのか、日本では法律はどれほど整備されてるのかなど。

このあたりは仮想通貨の浸透と共にどんどん変わっていくものだから、あっという間に情報が古くなると思う。

感想など

  • 当初の目的であった「仮想通貨とブロックチェーンについてザックリ知りたい」をわずか3時間弱、1300円でしっかり満たせたので良い買い物ができたと思う。
  • 一つのテーマを必ず2ページ見開きにおさめて、上半分に図やグラフを、下半分にテキストを配置するスタイルで一貫されてるので非常に読みやすい
    • 故にどこから読んだら良いのか迷ったりもした。私は最初に文章を読んで概要を把握して、それから図に目を通して理解するフローにした。
  • 「ビットコインは非中央集権型である(仲介者が存在しない)」あたりの説明が何度も何度も登場するのが気になった。
    • 頭から順に読まなくても良いようにする配慮?

以下の人には向いてそう

  • 仮想通貨全然知らないけどざっくりと抑えたいITエンジニア
  • 教養として、話題の一環として仮想通貨を知りたい人

以下の人には向いてなさそう

  • 仮想通貨に投機(投資)して設けたい人
  • ブロックチェーンの技術を具体的に知りたい人
    • 一番最初のステップとしてはありかも

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